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その素材、将来どう?

長く住める家

凰建設の森です。

本日はお引き渡し。
この時期のお引き渡しは
本当に感動が大きい。

お引き渡しというよりも
引越しの感動が大きいです。

今までの家はなんだったのか?
と思うくらい、暮らしの環境が
ガラリと変わってしまうから。

高断熱住宅に住むとは
こういうことか!!

って、一番味わえるのが、
冬のお引き渡しになります。

「今年いちばんの冷え込み、、、」
みたいな言葉が天気予報から
流れてくるのが楽しみになる。

ぜひ、高断熱住宅の冬の暮らしを
楽しんでいただければと思います。

さて、本日の話題は質問箱から。
↓ ↓
%url1%{https://peing.net/ja/q/565e1a50-1921-4f9f-86c7-2921f4e646f7/completed}

唸らされる質問ですね。
両方とも、世に出た当時は
画期的な素材として、
注目を集めていましたから。

他の例を挙げてみても
ホルムアルデヒド
クロルピリホス
CFC(フロンガス)
等々、昔ヒーロー今悪者
という物質や建材がある。

今はもう殆ど使われる事は
ありませんが、その昔
セメント瓦というものがありました。

粘土を焼いて作る瓦よりも
大量生産ができるということから
一気に普及しましたが、
形は似てても、陶器とセメント。
耐久性は大きく違います。

今度こそ大丈夫。
今度こそ高耐久。

と言われては騙され、
言われては騙されを繰り返し
日本の住宅はやってきました。

今後、どのようなものが、
怪しいのかという点について、
これは私の完全なる主観では
ありますが、ちょっと触れて
みたいと思います。

まずは外装部材についてです。

影響が大きいのは屋根と外壁。
こんどこそ大丈夫で騙され続けた
代表格が、窯業系の外装材です。

「ようぎょうけい」と読みます。
原材料にセメントを使い、
陶器のように窯の中で高温処理を
されて作ることから、
そう名付けられております。

先程挙げたセメント瓦も、
屋根のカラーベストも
外壁のサイディングも、
大きく分けるとこの
窯業系というものになります。
(セメント瓦は熱処理なしの
ものもあったはずですが)

外装材の中でも屋根材は
特に過酷な条件に晒される。
↓ ↓
%url2%{https://youtu.be/5iiN3RJvzbw?feature=shared}

ここにはぜひ100年の刻を
超えられる建材を使いたい。

となると、今のところは、
「陶器」と「金属」が
メインの候補になってきます。

陶器なら瓦、金属ならガルバやステン。

そして怪しい素材といえば
窯業系、そして樹脂系。

樹脂系の屋根は私も使ったことは
ありませんが、ごめんなさい、
あくまでも私の主観でやめておけ
という位置付けにさせていただいてます。

外装部材は素材が命。
耐久性の低い素材を頑張って
高耐久なコーティングをするより
元の素材が高耐久なものを
選んでおいた方が無難です。

続いて外壁です。
屋根よりはまだ条件がいいですが、
西面などは、強力な日射にさらされる。
やはり紫外線に強い素材を使いたい。

ここで厄介なのが、シーリング。
屋根だと瓦などはシーリングレスで
仕上げていくのが当たり前ですが、
外壁だとシーリングは普通に使われる。

さっきも言いましたが、
シーリングがいくら高耐久になっても
石や陶器、ステンレスなどの部材とは
比較にならない耐久性になります。

外壁がシーリングに頼る防水だと
いつかはそこがボトルネックになり
雨漏れの原因になります。

窯業系のサイディングだと、
シーリングレスの商品であっても
貫通部周りや窓周りは、
シーリングによる防水が、
なかなかの重責を担ってるので
今度こそ大丈夫だと
言われ続けてまだ
騙され続けているのが、現状。

今から50年後くらいには、
この窯業系素材なら大丈夫だった
という答えは出るのでしょうが
私の方からお施主様に人柱になることを
お勧めするというのはちょっとできない。

あなたは恋人が2回浮気をした時
3回目は無いと言い切れるか?
私を含む少なくない住宅実務者にとって
窯業系外装材というのは、
こんどこそ浮気をしないから!
って言い続ける恋人と同じような存在。

知らない他人がその人と付き合うのは、
好き好きですから止めませんが、
自分の大切な人が、
その人を恋人にしようとしたら、
「やめといたら?」
と忠告せずにはいられない。

逆に信頼性の高いのは、
屋根と同じで、陶器、金属、
そして木材です。

判断がつかないのは、
樹脂製の外壁になります。
自宅だったら採用しない。
でも、絶対ダメかというと、
ダメと言い切ることもできない。

木材外壁は私の地元でも
100年以上の歴史を持つ
建物でよく使われてます。

色は当然真っ黒ではありますが、
あれは変色しているだけで、
決して外装材としての機能が
劣化しているわけではありません。

100年間、ずっと壁の中の
土が雨に当たらないように、
守ってくれている。

屋根と違い点検が容易な外壁は
木材の外装材を使うのもあり。

私はそう思います。

外装だけでもまあまあの
ボリュームですね。

でも、まだ外装材は続きます。

雨樋や窓があります。
雨樋は割り切ることも可能。
樹脂製にしておいて、
痛んだらその都度替える。

それもありといえばあり。
ただ、事故がない限りは、
しっかり機能してくれるので、
金属製の方が無難かなとは思います。

そして窓ですね。

屋根で樹脂製はダメ、
外装材は判断がつかない。
じゃあ、窓の樹脂はどうか?

ということですが、
窓であれば、樹脂は有りです。

理由としては、
屋根や外壁よりも更に
紫外線や雨に当たる頻度が
少ないからですね。

あれ、外壁よりも頻度が少ない?
それっておかしくない?

と思いますでしょうか。
そうですね。普通の家であれば
窓は外壁よりも飛び出して、
施工されることが多いので、
外壁よりも沢山の紫外線や
雨にさらされるかと思います。

弊社の場合、結構な割合で、
樹脂窓は、外壁面よりも
窪んで施工されます。

外壁面の雨漏りはその多くが
窓で発生しております。

窓が外壁より窪んでいて、
そもそも窓に雨が当たらない
外壁構造にしておくことで、
窓の雨漏りリスク、耐久性リスクを
下げることができるんですね。

お住まいの地域_古民家
で画像検索をしてみてください。

日本全国ほぼどこの地域でも、
窓の上には屋根や庇が付いている。

そもそも窓が住宅の寿命と
同じだけ持つと思う方が間違い。

窓に雨が当たらないように。
窓だけを交換できるように。

それが、本来の家の作り方。

窓だけは、素材の耐久性に加え
建築的な工夫で高耐久を実現。
というのが真っ当な考え方です。

続いて、内装建材について。

ええ、今までと同じだけの
文章をこれから読むの?

と思いますよね。
なので、内装建材については、
少し端折ります。

質問でもいただいていたのが、
アスベストという、主に
健康に関わる素材について。

私が例で挙げたものも、
ホルムアルデヒドや
クロルピリホスといった、
各種性能を上げるために、
健康性を犠牲にした物質。

そうなんですね。家の中に
使う建材で、将来的にも
安心なの?どうなの?
というものを使いたいなら、
健康性に気をつけるといい。

圧倒的に健康性に影響するのが、
室内の内装材についてです。

何かが揮発したりすると、
直で室内空気に混じりますので。

だから、健康住宅といえば、
無垢の床や無垢の壁、無垢の天井で
仕上げていくことが多いんですね。

じゃあ、合板や、
ビニールクロスなどは
使わないほうがいいのか。

もちろん、使わずに済むなら、
それに越したことはありません。

ただ、外装材に比べて
優先順位は低いと、
私は思っております。

なぜかというと、
将来的に使用が禁止されても
外装材よりも内装材の方が、
交換がしやすいからです。

また、窓と同じように、
内装材も一生物かというと、
そうでもないんじゃない?
というのが私の考え方。

日本人は中古住宅が大嫌い。

なぜ大嫌いかというと、
中途半端に古いものが嫌いだから。

でも、その古いもの嫌いも、
表面の事だけであることが多い。
内装が綺麗になっただけで、
全然これでいいじゃない!
ってなることがほとんど。
↓ ↓
%url3%{https://www.ohtori.net/case/46785/}

ということは、内装材は、
割と高い確率で、将来
取っ替えられてしまいます。

だから、内装材はできれば
自然素材であることが望ましい。
でも、そこはマストでもない。

そして、よく勘違いされるのが、
構造材や断熱気密部材。

これはですね。
一生モノです。

その家が解体されるまで、
ずっとそこにあり続ける。

仮に、アスベストと同じように
今の断熱材等が有害指定を
されたとしても、おそらく
アスベストと同じように
「封じ込め」ることで、
そのままにすることが可能。

だから、構造や断熱気密は
一生手を加えないで済むように
施工をしてもらえたらと思います。

どうぞ、参考にしてくださいませ。

#長寿命住宅 #住み継がれる家 #住宅を消費しない

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー