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9割が建替を勧める。

長く住める家

凰建設の森です。

本日はお客様のご来社。
建替か、リノベかで、
迷われているお客様。

築150年の家。
40年前に基礎周りを
直す修繕をしている。
20年前に屋根を直す
修繕をしている。

大切に大切に、
受け継がれてきた家です。

築150年ということは、
濃尾地震にも耐えている。

ご先祖様から受け継いだ
この家を自分たちの世代で
壊してしまってもいいものか。

数年かけていろんな建築会社に
話を聞いてこられたそうです。

結果、ほぼ全ての会社で、
壊して建替えを勧められた。
とのこと。

新築の方が安く済みますよ。
って、必ず言われる。

そうでしょうそうでしょう。
壊して1から建て直した方が、
仕事は楽ですから。

でもね、新築の方が安く済む
と言った建築会社に聞きたい。

1尺角(30cm角)を超える
ケヤキの大黒柱を同じように使って、
栗の木の土台を使って、
巨大な無節の大鴨居がある、
入母屋作りの家を、本当に
リノベより安くできるのか?

その壊した建物で使ってある
大黒柱や地棟の木材、今の時代、
どこで手にいれるつもり?

その建築会社がいうのは、
建築的にはとんでもなく劣化した
とても次の150年は超えられない
どうしようもない家を建てるなら、
安く済みますよ。

ということですよね?

私たち建築会社は、古い建物は
何の価値もないどうしようもない
ものだと信じ込んでいます。

築30年以上だったら、
どんな建物であろうと、
建て替えた方がいい。

そう思い込んでいます。
そうやって、もう手に入らない
貴重な木材を使った家を
無惨に壊して、上手く直せば
また次の150年も使い続けられる
家を、30年しか使えない建物に
作り変え続けてきました。

そこに罪悪感はないのか?

建て替えたほうが安いですよ。
じゃなくて、
私では技術的にこの建物を
直す術がありませんので、
私には建て替えることしか
できません。
でしょ?

古い建物は高断熱にならないって
やったこともないのに決めつけて
いるだけでしょ?

既に濃尾地震を耐え抜いた建物。
現代の技術を持って適切に耐震補強を
してあげれば、さらに安心なものに
なるのに計算方法がわからないし
補強方法も知らないだけでしょ?

自分の都合で築150年の古民家を
壊したいだけでしょ?

その建築会社が壊した後に建てる
家が150年の刻を超えられる?

建築技術者として、その言動は
あまりにも無責任では?

建築技術者ですら無いのでしょうけど。

古いものに対する畏敬の念や、
貴重で大きな木材を使った
建物を慈しむ心を全く
持ち合わせていない。

そういう建物を後世に
繋げていこうという気持ちが
微塵も起きない建築会社の
なんと多いことか。

住宅業界は、国民の富を
どれだけ吸い上げて、
価値ある建物を壊し続ければ
気が済むのでしょう。

普通の感覚であれば、
今日お越しいただいた
住まい手さんのように、
この歴史ある建物を、
私達の代で終わらせても
いいものか?

って悩むんです。

でも、どこの建築会社に
行っても、ほぼ100%の確率で
建替え一択ですね。
みたいに言われるから、
そうか、、建替えるしか
ないのかな、、、

って思い始めてしまうんです。

日本には、古い建物を改修して
次の世代に繋ぐことができる
住宅技術者があまりにも少ない。

壊して国が定めた耐震基準の家に
建て替えるなら、万が一その家が
壊れたとしても、基準のせいにできる。

改修をして、耐震補強をするとなると
1から10まで100点満点の工事が
できるかというと、そうではない。
あらゆる部分で、自分が創意工夫を
しながら地震の力の流れがスムーズに
行くように設計施工をする必要も出る。

だから、尻込みしてしまう。

結果として、
建て替えたほうが安いですよという言葉が
お施主様の前で出てくるんですね。

そもそも、作り手の方は、なぜ
住宅を扱う仕事に就いたのか。

楽して儲かるからなの?

住宅産業は、おそらく全分野中
1,2を争う恵まれた世界です。

不況で困ったら国がどっさり
補助金助成金を出してくれる。

確かに楽して儲かる産業かもしれない。
そんな下駄を履かせてもらえる産業分野
だからこそ、住宅に従事する私たちは、
社会が良くなるような商売をしなくては
ならないんじゃないでしょうか?

住宅事業者で、今の世の中生き残るだけで
精一杯ですみたいな会社は申し訳ない、
早晩立ち行かなくなるはずですので、
まだ仕事があるうちに会社を畳んで
別分野の事を始めたほうがいいと思う。

今後、仕事は少なくなるし、補助金も
だんだん打ち切られていくはず。

住宅会社の大淘汰時代は、
これからやってくるんです。
今はまだ序章に過ぎません。

業界にしがみつきたいと
思うのであれば、
本気のリノベが請け負えるように
学んで行かなきゃ。

(粗悪なものに作り変えるから)
建て替えた方が安いですよ。
というのは、150年の刻を超えてきた
住宅に対してあまりにも敬意がない。

そういう建築会社はそもそも
住宅の仕事を楽しむとか、
社会に責任を持つとか、
人の住まいや暮らしを慈しむとか、
そのために学んで成長するとか
全く考えていやしませんので、
本当に選ばない方がいいと思う。

残念な事です。

#長寿命住宅 #住み継がれる家 #住宅を消費しない

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー