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リノベでも性能が出るの?

長く住める家

凰建設の森です。

本日は現場検査の日。
大規模リノベの現場が
大詰めを迎えております。

足場を外す前の外部の検査。
家の中では内装工事が
進んでおります。

この辺に来ると、
設計監理者としてのチェックは
そんなにありません。

私が目を光らせるのは、
構造と断熱の部分のみ。

今日くらいの進捗になると
どんな感じのインテリアの
打合せになったのかな?
イメージ通りかな?
かっこいいかな?

と、どちらかというと、
見学者気分も強いです。

抱えるような丸太のある
立派な構造の家です。
丸太をうまく魅せられてるか
そんなことを見てきました。

土壁の仕様が残る、
古い家になりますが、
基礎の打設や基礎断熱化
高気密高断熱化、
そして耐震補強。

UA値は0.2W/m2K
C値は0.5cm2/m2
一般診断法及び
耐震改修による
評点1.5の壁量と
水平構面の補強を
施したリノベになります。

耐震等級3と同等とは
言いませんが、かなり
近いところまで、
強度は増しておりますし、
UA値は新築でもなかなか
お目に掛かれない数字。

これを新築でやっていたら
とても今回の予算では
出来ませんでした。

よく、建て替えにするか
直して住むかという
選択肢に直面した時、
少なくないプロが、

「リノベは大変だから
建て替えましょうよ」

という言葉を口にします。
確かに大変です。
主に現場の大工さんが大変。

じゃあ、リノベの方が、
高くつくのか、というと、
とんでもない。

まともに工事をした場合、
リノベより新築の方が
安くなるなんてことは、
めったにありません。

リノベの方が高くつく
という場合、殆どは、
新築の建物になると、
材料のレベルが、
がくっと落ちて、
残念なものが建っている。

そりゃ安いよ、
とんでもない劣化コピーが
建ってるんだから。

以前使われていた床柱も
太い丸太の地棟も、
あっけなく捨てられてしまい、
どこにでもある細い柱や
梁を使った建物を建てるんだから。

朝ごはん時に、
夕べの焼肉の
100g3000円のお肉が
余っているけど、
痛んでたら怖いし
捨てちゃって安いハムでも
焼いて食べますか。

やっぱり新しい物の方が
安心でいいよね。

ってやるような感じでしょうか。
すごく勿体ない事をやっている
自覚すらないから、簡単に
壊しましょうって言える。

リノベだと新築と同じ性能は
出ないという嘘をついたりする。

基礎や地盤の補強が難しい分、
耐震という面では、リノベは
限界があります。

しかし、断熱性能や、耐久性の
向上に関しては新築でやれる
事でリノベだとできないという
項目はほぼありません。

だからこそ、長期目線で言うと
耐震等級だけは、最高等級に
して、後世の人たちに、
家を届けてほしい訳ですけども。

リノベは大変だから、、、
新築の方が結局安く収まる、、、
と平然と言えてしまうという事は、
「私は技術力の低い者です。」
「私は建築の価値が分からない者です」

という自己紹介をしているのと
同じことだと思います。

ちなみに、お施主様も同じです。

古い家だから壊すしかない。
とお施主様が思っている建物でも、
プロが見れば全然まだ使えるし、
むしろこんな立派な材料を使った
家なんて今はもう建てられない。

なんてことはざらにある話です。

それでも壊すしか考えられない、
というのは、なんか変な絵を
相続したけど置く場所が無いから
今度の粗大ごみで捨てようかしら
と思ってたら実はそれが
数百万の価値のある絵だった。

相続した自分に見る目がなかった
ばかりに貴重な文化遺産を
自分の手で台無しにしてしまった。

というような例と同じです。

古いものが自分の目の前に
現れた時に、それがゴミとしか
思えない見識の人になるか、
物の価値を見出せる人になるか。

我々プロもですけども、
お施主様の理解も無いと、
古い物の価値を後世に
つなげていくことはできません。

是非、リノベを諦めないで。

元が豪邸であればあるほど、
お金はかかりますが、
同じ家かと思うくらいに、
生活が激変するリノベは、
きちんとできます。

どうか、建物を壊す前に、
リノベの道を探っていただければ。

よろしくお願いします。

#長寿命住宅 #住み継がれる家 #住宅を消費しない

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー