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何のための高断熱か

温熱と住宅性能

凰建設の森です。

本日はお休み。
朝からゆっくりして
髪を切って、買い物をして。

がしかし、お休みでも
新規の問い合わせはあるし
いろんなタスクやメールは
溜まっております。

このメルマガ?
これは仕事じゃなくて
趣味みたいなものなので、
お盆だろうが大晦日だろうが
届きます。

ご迷惑でなければ、、、

さて、本日の話題は
住宅の性能についてです。

住宅の性能(耐震と断熱)
を上げていくのは何のため?

住宅性能発展途上国である
日本では、まだこの議論は
しばらくは続くはずです。

日本の中だけで考えるから
この程度で十分だとか
そういう話が出てきます。

住宅の性能問題は
国際情勢、環境問題、
その他さまざまな問題と
少なからず関わってます。

例えば、このニュースと
住宅の性能は別の問題だと
思っている人が殆ど。
↓     ↓
%url1%{https://solarjournal.jp/sj-market/36773/}

こんな目標を達成しようと思ったら
1棟あたりの住宅から出るCO2は
絶対にマイナスじゃないと辻褄が合わない。

産業・運輸・業務・家庭の各分野のうち
産業・運輸に関してはゼロにするのは不可能。
となると、業務・家庭の分野で、
排出量よりも製造するエネルギーのほうが多い
という状態を作らないとダメなんです。

日本でいえばLCCM住宅。
日本中の家がそうならないと辻褄が合わない。

だからこの発言は全く頓珍漢ではない
↓     ↓
%url2%{https://www.nikkei.com/article/DGKKZO71336630T20C21A4EA4000/}

こんな荒唐無稽に思える目標を
現実のものにせねばならないほど
切羽詰まっているということです。

環境先進国といわれるヨーロッパ。
その中でも進んでいるといわれるドイツ。

あの国でパッシブハウスという基準が
なぜできたのかというと、気候危機に対し、
ここまで対策をしないといけない
というレベルから逆算して、
1棟当たりの住宅が排出しても良い
CO2量に収まるように計算した結果です。

どんな建物を建てるのかは自由。
日本国内においてはその通りです。

どんな暮らしをしても、光熱費さえ
払えれば誰にも咎められない。
それもまたその通りです。

しかし、前述の目標はそれでは
達成できないのは火を見るより明らか。

これ、お金では何ともならない話。

性能の悪い家にしたって電気代を
払えばそれでいいんでしょうという
考え方もありますが、
不摂生をしたって医療費が払えれば
それでいいんでしょうと言うのと同じ。

自分の健康はお金では買えないのと
同じように地球環境もお金では買えない。

取り返しがつかないんですね。

たかだか自分の余命にも満たないくらいの
光熱費シミュレーションで、性能を
上げすぎるのは意味がないという
自分勝手な理屈が通用するのは
今の日本だけです。

なぜ高性能な住宅を作るのか。
すごく大げさに言えば、
この先も人類がこの地球上で
生きていても良い権利を得るため。

今の世代の人は、
「毎年暑くなるねぇ」
で済むかもしれない。

だけど、私たちの子供たち、
孫たち世代はそれでは済まない。

それでは済まない未来のほうが
高確率で現実のものになります。

今後、家をどうしても建てないと
いけないという人は、本当に
環境に優しい家を建ててほしい。

気づいた人からできる限りのことを
やって家を建ててほしいです。

だけど、そうじゃない家そうじゃない暮らしは
世の中にはいて捨てるほどあります

私たちの取り組みは間に合わないかも。
間に合わなかった場合はどうなるかというと、
人類をはじめとする今の地球上の生き物は
大絶滅を迎えます。

簡単に言えばそれだけです。

地球という惑星が人類という癌細胞みたいなやつに
乗っ取られて瀕死になった。
一緒に死んでしまうのか、癌細胞をなんとか
やっつけて地球は生き残るのか。

そんな程度のお話です。

地球環境の話と今の住宅の性能の話は
密接なのですが、たぶん日本人は
殆どイメージができていない。

あなたのかわいい子供たちが、数十年後
飢えと渇き、そして酷暑に苦しみながら
死んでいくとか誰も想像できない。

だから、自分事ではないんですよね。

海外の人たちが日本人を見て、
なぜあんなにも頭の良い国が住宅で
愚かな選択をし続けるのか分からない。

そう言われても仕方がない。

高断熱を日本に広めたいという人は
商業的にそうしたいという人も
すくなからずいるのではと思います。

しかし、一定数以上の人は、
光熱費が最適とか、体感温度がとか
そんな理由で高断熱住宅を勧めてない。

この社会の行く先を見据えたとき、
今現在の最適解として、性能の
高い住宅を勧めています。

今だけ、金だけ、自分だけ。
よく言われる言葉ではありますが、
住宅建築でも全く同じ。

今、日本には東京都民がまるまる
23区を放棄しても住む場所があるくらい
空き家が存在しています。

新築を建てるべきかどうか
迷っているくらいなら建てない。

地域の中古住宅に住んで、
本当に良い住宅を建てるのは
次の世代に託す。

私たち以降の世代は尻ぬぐいと我慢。
それができなければ、本当に
今世紀末は北斗の拳の世界です。

高断熱住宅は自分のための物じゃなく
後の世代のための物。

それを勘違いしてしまうと、
「電気代を払えばいいじゃん」
になってしまいます。

どうぞよろしくお願いいたします。

#温熱は物理 #設備より建築 #電気を使い過ぎない暮らし

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー