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家づくりのコスパを高める?

温熱と住宅性能

凰建設の森です。

本日は社内会議や、
現場の検査がメイン。

お盆明けの工事の
段取りが進んでます。

例年、夏まつりを終えると
そのまま夏休みに入る
というスケジュールが
多かったため、なんとなく
気分的には夏休みに
入ったような感じに。

それではいけませんので、
気を入れなおしてまいります。

オリンピックが始まってますね。
私個人的には、こういう
スポーツの国際大会って、
殆ど見てきませんでして、
普通の方ほど関心がないのですが、
折角の平和の祭典です。

世界が平和に近づく事を
願っております。

さて、本日の話題は家の価格と
品質のバランスについてです。

家づくりに限らずあらゆる買い物で
安い物と高い物が存在します。

私の最近の買い物の例を
挙げますと、今年のお盆に
予定している家族でのキャンプに
使う道具を最近買い足しております。

子ども達が大きくなりましたので、
1人で座れる椅子やスツールを。

例えば、同じスツールでも、
こんな感じで違いがある。
↓     ↓
%url1%{https://www.ohtori.net/wp/wp-content/uploads/2024/07/7b961d83e9c8664690268c3dceacf4a7.png}

同じ様なサイズ、
同じ耐荷重なのに
値段は8倍程度違います。

あまつさえ、安い方が
よりコンパクトに
収納できるという利点付。

こんなの、高い物を
買う奴はバカじゃないの?

って思う人もいるかと。

実はこの2つ、今回両方を
購入してみたんです。

で、先日届きましたので、
早速使ってみた所、
安い方、たぶん子ども達が
ラフに使えば1回で壊れる。

そぉ~っと座らないとダメ。

気を付けて使ってても
長くは持たない感じです。

高い方は流石に頑丈。

高い方は大きなクーラー
ボックスの台にと思い
購入しましたが、しっかりと
荷重を支えてくれそうです。

恐らくヘビーユーザーの
方であれば、すぐに壊れる
安い物を買い続けるよりも
高い物を使い続けたほうが
結果として安く済むかと。

今の世の中は以前に比べて
しっかりしたものと激安品の
差が非常に激しいと感じます。

こういう価格の違う商品を
見た時に、人の思考は分かれます。

とにかく一番安い物を探す人。
色々調べてコスパを求める人。
分からないからとりあえず
高い物を買っておく人。

あなたの買い物の癖はどれでしょう。

普段の買い物であれば、
どんな考え方で買ってもいい。
なぜなら、取り返しがつくから。

安いスツールをとりあえず
買っておいて、失敗したら
高い物を改めて買うという
やり方でも問題ありません。

しかし、家づくりだけは、
違うんですね。取り返しがつかない。

安い家を買っておいて、ダメなら
高い家を買いなおせばいい。

なんていう事はできません。

だから、家づくりにおいて、
一番安い物を探そうという
買い物の仕方は失敗する未来しかない。

じゃあ、高い物を買っておくか。
やっぱり2億円の家は違うなぁ。

それをやるためには年収が
3000万円くらい必要です。
手取りで2000万円。
生活費を1000万円に抑えて
20年でローンを返す。
みたいな感じです。

何も考えずに高い物を。
なんていう買い方は
家づくりにおいてはできない。

だから、コスパを高める
という事しかありません。

そんな事言われなくたって
分かっているよ。
って多くの人は思うかもですが、

コスパというのは、
パフォーマンス÷コスト
で決まります。

そこまでは分かっているけど
家づくりにおいて、
殆どのお施主様も、
大半のプロも、
パフォーマンスの勉強や体験を
しないでコストを論じている。

パフォーマンスが高い物を
見た事や体験したことが無いまま
想像で補い、それにコストを
どう割り振るかを考えるという
片手落ちな状況で家づくりを
していく人が殆どなんです。

今の世の中であれば、仕方がない
という一面もあります。

だって、パフォーマンスが高い
家というのが身近にないから。

SNSの発信やブログ、動画を見て
知った気になるしかないから。

その昔は日本の本州にまともな
高断熱が無かったからプロだって
本当の高断熱を体験するためには
北欧に行くしかなかった。

行ってびっくりして帰ってきて、
同業者や社員さんに話をしても、
誰も信じてくれない。

車すら誰も見たことがない
未開の地で、空を飛んで来たと
言っても信じてもらえないのと同じ。

それから数十年、日本にも随分と
欧米で通用するレベルの高断熱が
普及してきましたが、まだまだ
圧倒的にマイノリティです。

その辺に沢山あるUA値0.6程度の
家が、今までの家よりもはるかに
快適だからそれで充分じゃないか
って本気で思っている人もいっぱい。

また、偽物も増えてきました。
さっきのスツールもどちらも
耐荷重は100kgなんです。

しかし、実際に座ってみれば、
どちらが本当に耐久性が高いか
すぐに分かります。

最も良い条件で、そ~っと
100kgの荷重を載せて、
ヨシ!合格!って表記してある
耐荷重100kgと、実際に
100kgの体重がある人が
普通にキャンプで使って、
うん、使えるな。って
表記した100kgだと思います。

住宅のUA値も同じです。
こちらの家、
↓     ↓
%url2%{https://www.ohtori.net/case/47658/}

GWで換算すると
壁の断熱は228mm
屋根の断熱は366mm
基礎の断熱は203mm
樹脂トリプル窓+佐藤の窓

しかしUA値は0.47W/m2K
という値になります。

ちょっと勉強した人であれば、
なんかおかしいという事は
すぐに分かります。

ビルトインガレージすら断熱の
空間になっている事で、
外皮面積とそこに使ってある
断熱の厚みの関係で、異常に
UA値が悪く計算されてしまう。

まともにこの断熱構成で家を
作ったらUA値は0.3前後です。
実際に暮らしぶりも0.3位の
生活をされておられます。

こうやってあえて悪く出している
UA値もあれば、ギリギリ
限界まで背伸びをして、
良く見せようとしている物もある。

UA値を良く見せる事が目的で
実際の暮らしがどうなろうと
関係ないという見せ方のものも
残念ながらある。

というか、そちらの方が多い。

コスパコスパと言われる世の中ですが
少なくない人が、パフォーマンスを
無視してコストだけを指してコスパを言う。

さっきのスツールも、年に1回しか
使わない人であれば、安い方を
買い換えながら使うというのも
有りだと思います。ですが、
毎日使う人だったら、安い方は
もうストレスで仕方ないと思う。

いつ壊れるか分からない恐怖と
共に使い続ける訳ですから。

住宅はどうでしょう。365日のうち
あなたはどのくらいの頻度で使う?

むしろ使わない日はどれくらい?
そして、あなたの住宅はいつまで使う?

住宅は高い買い物です。なぜ
高い買い物かというと、使う頻度と
期間が圧倒的に長いからです。

生涯コスト1億の家を建てて
夫婦二人で50年間住んだとします。
1人1泊2739円になります。

子育てをするのであれば、
更に使う人数が増えますので、
1人当たりの金額は下がります。

1人あたりその金額で
泊めてくれるお宿なんて無い。

生涯コストが1億の家が
高いのか安いのか?

それが分からなければむしろ
コストの事も分かっていない。

家づくりをするのに、
パフォーマンスの事も、
コストの事も分からずに、
計画を進めている人は
意外と多いんですね。

分からないものをなるべく
分かる様にするのが勉強です。

パフォーマンスについては、
最も良い物を見たり体感したり
しない限りは自分の物差しが
出来上がりません。

10cmの物差ししか
持っていなかったら
1mの物は測れないんです。

世の中には10cmの物差しで、
1mの物を測った気になる人が
沢山いらっしゃいます。
プロも、先輩の住まい手も。
どうぞお気をつけて。

コストについてはイニシャルだけで
考えるのは全然足りません。

一生涯にあなたはどれだけ家に
お金を掛ける事になるのかを
教えてくれる建築会社じゃないと
家が建った後にものすごいお金が
掛かり続ける事になる可能性もある。
↓     ↓
%url3%{https://youtu.be/WLwaqwYUcQg?si=C0_s1qFVdXQ1qUKv}

そこまで知って初めて、
コスパを論じられますよね。

どうぞ、家づくりの勉強を
頑張っていただければと。

#本質的な家づくり #温熱は物理 #設備より建築

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー