よくある質問

Q & Aよくある質問

よくいただくご質問をまとめました

温度・湿度について

高気密高断熱住宅は、乾燥すると聞くのですが、なぜでしょうか? 一般住宅との違いを教えて頂きたいです。
一般住宅よりも同じ暮らしをしていても温度が上がるからです。
温度が上がれば相対湿度は下がりますので、乾燥している様に感じます。
それだけの理屈になります。
凰建設 森さんがオススメされているネタトモの購入したいと思っているのですが、奥さんの許可がなかなかおりません。 二酸化炭素濃度を測定できる、もう少し安価な機器でオススメがございましたら教えていただけないでしょうか?
Amazonや楽天で10,000円以下で沢山売っていますので、見るだけでしたらそれで大丈夫です。
netatmoの様に記録機能が付いているものになると、やはり同じ位の金額になってしまいます。
基礎断熱で床下エアコンを採用しない場合、室内と床下の空気循環がなくなると思いますが、竣工後一年目の基礎コンクリートから多量に放出される湿気対策はどのようなものが考えられますか?

しっかり気密が取れていれば床にガラリを数か所切っておくだけで大丈夫です。

床断熱の場合には浴室や玄関土間のところだけ基礎断熱にすると思うのですが、そこは密閉されていて問題ないのでしょうか? 通常の基礎断熱であれば、床上にガラリなどで通気すると思われますが、床断熱における基礎断熱個所は密閉されていても湿気は悪さしませんか?
正しく施工してあれば湿気が悪さをするという事は有りません。
ただ、床断熱の一部が基礎断熱というやり方が最も事故の可能性の高いやり方であることもまた言えます。
オススメの湿度計がありましたら教えて頂きたいです。

予算が許せばnetatmoです。
信頼性で言えば「おんどとり」です。見て分かりやすいのは、熱中症指数表示や絶対湿度表記の出来る「みはりん坊」かと思います。

珪藻土や漆喰の壁は調湿効果があり湿度が保たれるイメージがあるのですが、それは冬場に加湿器を使わなくても大丈夫な程度なのでしょうか?
水が無ければ湿度は絶対に上がりません。
漆喰や珪藻土はあくまでも調湿作用です。調湿というのは、ばらつく数字を安定させるという事です。湿度50%~30%の間でコロコロ変わる室内空気を40%で安定させるなどの効果の事を指します。
元々が40%~30%の間でうろうろするような環境であれば35%で安定させるというのが調湿効果という物になります。
まずは加湿をし、そのうえで湿度の変動を安定させたいのであれば、漆喰や珪藻土を使うという事になります。ただ、薄い珪藻土や漆喰では、一般の人が思うような調湿効果は出ないことが殆どです。
UA値0.34の家でも0.30の家でも、仮に両者の計算上の冷暖房費が同じなら、快適性も同じなのかと思っていたのですが、体感温度は室温だけではなく、周囲の表面温度で決まるという事を知りました。その事を考慮した場合、連暖房費が同じでもUA値0.30の家の方が体感温度的に快適になりますか?
仰る通り、UA値が下がれば下がるほど、家の中の環境は快適になります。

一般的に家全体を暖める暖房方式の場合、住宅の中央部分ほど快適性が高く、窓や外壁に近づくほど不快感が高まります。

中央部分は部屋の室温もその周りの間仕切り壁も家の中で最も高い温度になっております。逆に窓周りなどは家の中でも最も低い温度になっております。この温度差が体感温度を下げる原因になります。UA値が下がるほどに窓の部分や外壁部分の温度低下度合いが下がりますので、家中の温度が均一に感じられやすいという仕組みになります。

余談ではありますが、窓の性能がものすごく高い物を使い、壁の断熱が程々のUA値0.34の家と、壁がものすごく性能が良くて、窓の性能が程々のUA値0.30の家を比べると、0.34の家の方が暖かく感じるという事が起こり得ます。この場合はUA値0.34の家の方が家中満遍なく同じ温度になり、UA値0.30の家は窓の周囲だけ極端に冷えますので、温度ムラが大きいという意味で、0.30の家の方が寒く感じられるという事になります。
UA値を上げる目的は、光熱費を抑えるという事もありますが、家の中の環境を穏やかで優しいものにするためという意味合いも大きいです。是非、UA値が0.87の家から0.20くらいの家までを真夏や真冬に体感して違いを感じてみて下さい。
壁内の結露、カビ対策について伺いたいです。冬は室内からの湿気を壁内に入れないようしっかり気密をとるのが基本だと思いますが、夏に関してはどうすればいいのでしょうか?夏は外の方が湿度が高いのでエアコンにより室内が冷やされた場合、壁内で一番室内に近い部分が結露してしまうのでないか心配しています。

夏型結露の心配ですね。心配されるお気持ちは大変理解できます。理論上、夏型結露は発生し得るものですから。

例えば、夕立が有ったりすると、コンビニの窓ガラスが曇ったりします。車の運転中、冷房をダッシュボードから吹き出す設定にすると、フロントガラスの外側が結露を起こします。
これが生活するうえで身近に起こる夏型結露ですね。

では、これが家の壁の中で起こりえるのかどうかという事について考えてみたいと思います。
夏の冷房時の室内温度が例えば26℃だとします。壁内で一番室内に近い側が、そのまま26℃になったと考えますと、その時の飽和水蒸気量は21.35g/kgです。この、21.35g/kgという水蒸気量になるタイミングは、一年でどのくらいあるのかという話ですが、2019年の岐阜県岐阜市の夏の実績ですと、8/16の午前10時から正午までの2時間だけ、この値を超えております。
夏は湿気が高いのは事実なのですが、住宅で常識の範囲内でエアコンの温度設定をして生活をしている限りでは、壁体内の夏型結露というのはそんなに発生しないというのが答えになります。

結露を起こすかどうかは、絶対湿度に対して露点温度を下回れば結露するという単純な物理の話です。

夏の結露でもっと心配なのは、明け方の放射冷却によっておこる自然結露です。草に朝露が付いたり、朝靄が発生したりというのもこの現象が手伝っております。
住宅で言えば、屋根の裏側などでこのような現象が起こる可能性があります。

これを防ぐためにはやっぱり家に断熱を施し、家中のあらゆる箇所がどんな季節でも露点温度以下にならないようにするというのが最も効果的な対策になります。
調湿気密シートを使ったりという対策もよくなされますが、そんなことよりも、真っ向から断熱に取り組むほうが先です。ヨーロッパ北米並みの断熱をして初めて、調湿気密シートを考え始めましょう。
2階の寝室に畳を敷いて、その上に布団で寝ようと思ってます。合板の上に畳を敷いている場合、畳と合板の間で結露すると聞いたのですが、どのような対策をしたら良いでしょうか。

家の性能が高ければ結露はほぼしません。

この場合、結露というよりも就寝中に人体から放出される水分によって、布団、そして畳の相対湿度が高まり、カビやダニの発生する可能性があるというのが一番のリスクだと思います。
布団を敷きっぱなしにせず、時々めくって布団の裏側を室内の空気に晒してあげるだけで大丈夫です。
気になるようであれば、畳を定期的に起こして、畳の裏も空気に晒してあげると良いです。
性能の高い家であればそれだけで良いです。
布団干しについて質問させていただいた者です。布団のダニなどのリスクも部屋干しで乾かすことで低くなるということなのでしょうか?
ダニの繁殖は夏場の高温高湿な状態で活発になりますが、そもそも家全体が高温高湿にならなければダニの繁殖は非常に抑えられます。
勿論湿った布団もすぐに乾くためベッドに敷きっぱなしで大丈夫です。
どうしても気になるようであれば布団乾燥機やレイコップを使っても良いですが、殆どの家庭で、そういったことは全く気にせずお過ごしいただいております。性能不足、換気不足の家では室内の空気環境は非常に悪いものになりますが、適切な性能を持った建物で適切な空調を掛ける事により、とても衛生的な生活を送る事が可能です。
目安として夏場は28℃以下湿度60%以下(絶対湿度14g/kgDA以下)で過ごすようにしていただければ大丈夫です。
地域の気候によっても違いますが1日に約20リットルの水分を室内から室外に捨てると上記のような環境が実現します。
温度はともかく、湿度を下げるのは家の性能や設備の選定がしっかりしていないと非常に大変です。

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